2020年以降は1倍程度に低下

感染症の流行から全国の求人倍率が低下

2020年を境に、全職種の有効求人倍率が下がり1倍程度になっています。原因としては新型コロナウイルスの感染症流行により経済が停滞、景気が悪化したことが挙げられます。トラック運転手のようなドライバーの求人も、他の職種に比べると減少幅はわずかではありますが、求人倍率が低下しています。これは企業間の物流取引が少なくなったことに加え、他の職種で離職率が増えたこと、トラックドライバーのように他人と関わらず1人の密室空間で仕事ができるという環境に多くの応募が集まったことが原因と考えられています。

企業間の物流が減少しても、フリマなどの個人間の取引やネットショッピング等の個人向け宅配などは増加しているため、ドライバーとしての求人は2倍以上の高い水準を保ったままです。

ドライバーの求人倍率から見る定着率の低さの問題

ドライバーの求人倍率が全国的に見ても他の職種より高い理由として、定着率の低さが挙げられます。2020年以降に全職種の有効求人倍率が1倍程度に下がった際、ドライバーも同じく下がる動きを見せましたが、その後また急激に上昇しています。もちろん経済が上向いてきたという点と、個人向け宅配の増加という点もありますが、ドライバーの定着率の低さが問題であると言えます。

単純に「有効求人倍率が2倍ならば売り手市場」と考えるのは早計です。離職率が高いということは、売り手市場だからといって良い企業ばかりではないということです。福利厚生や給与などがしっかりとした企業のドライバー求人は常に応募が殺到しているため、一部の企業だけ買い手市場のような状況が存在しています。